(出典:YouTube « Ascension » by Jacob Sutton)
2016年5月17日にモスクワボリショイ劇場で今年のブノワ賞の受賞者が発表され、女性ダンサー部門で日本人のオニール八菜さん(23歳)が見事受賞しました。
対象は2015年5月に踊ったクラシック作品「パキータ」のパキータ役。
オニール八菜さんは日本生まれの日本国籍。日本人の母とニュージランド人の父を持つハーフです。
3歳からクラシックバレエのレッスンを受け、8歳の時に父の祖国であるニュージーランドへ移住しました。その後、オーストラリア・メルボルンのバレエ学校を卒業し、憧れのパリ・オペラ座で研修生を経て正団員になりました。毎年昇進試験をクリアして、現在はエトワールに次ぐプルミエール・ダンスーズ(第1舞踊手)です。
日本人らしい端正で繊細な動きとフランスの優雅さを併せ持つとても美しいダンサーです。
ブノワ賞
ロシアの舞踊団体が1992年から主催しているバレエ界で最も権威のあるの最高賞。「バレエ界のアカデミー賞」とも称されています。
前年に世界各地で上演された作品の中から、最も活躍した振付家やダンサーに栄誉が与えられます。これまで、シルビー・ギエムや故モーリス・ベジャールらが選ばれてきました。
日本人ダンサーがブノワ賞を受賞するのは2014年の木田真理子さん(スペイン王立バレエ所属)に次いで2人目です。
FNNで放映された受賞報道の映像をご紹介します。
『バレエ「ブノワ賞」に日本生まれのオニール八菜さんが選ばれる』
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00324992.html
バレエ界で最も権威のある賞の1つ、「ブノワ賞」の授賞式が17日、ロシアのモスクワで行われ、日本生まれで、現在、パリ・オペラ座で活躍するオニール八菜(はな)さん(23)が選ばれた。
ブノワ賞は、前の年に世界で上演された作品を対象に、最も活躍したダンサーや振付師などに贈られるもので、女性ダンサーとして、オニール八菜さんが選ばれた。
オニールさんは「信じられなかったです。聞き間違えかと思いながら『は? は?』って感じでした。わたしはまだ、カンパニーで踊り始めたばかりなので、本当に、皆様のおかげで、ここまで来られました」と話した。
日本人の母親を持つオニールさんは、3歳から東京都内のバレエ教室でバレエを始め、8歳の時に、父親の故郷であるニュージーランドに移住。
2013年に、パリ・オペラ座バレエ団と正式契約し、2016年からは、第1舞踊手の1人として活躍している。